事業保険加入のメリットそのⅠー1何を?
事業保険加入メリットそのⅠ-1
事業保険メリット
第一に考えるのが「経営者の万が一の際」
これがまずは基本となります。
そんなのわかってるよ!とよく言われます(笑)
しかししかし、その場合に備えて
①何を
②どれくらい
③誰のために
準備することが必要なのか、
お考えになられたことはありますでしょうか?
経営者の皆様は恐らく何度かは
「自分に何かあったときに会社は大丈夫だろうか」
と心配になることはあると思います。
確かに生命保険に入ることによって、
万が一の際のリスクに備えることができる、
何となくご承知かと思います。
でも残念ながら上記3つをきちんと把握されて
準備されているケースは
以外と多くはありません。
ではまず最初に
①何を?です。
死亡時の生命保険でしょ。
ご名答!その通りです。
今回はそこについて少しお話します。
経営者の万一の際に支払われる死亡保険、
その名の通り生命保険です。
ではこちら、
どんな原因でなくなられた場合でも
支払いはされるのでしょうか?
病死、事故死、自殺、事件、、、
考えると怖いですがどうでしょう?
A:答えは
通常、保険事故(人の生死)が生じた際に
発生原因は問わないとされております。
従いまして、病気でも事故でも死亡保険金の支払いは
されるということになります。
しかし、自殺に関しては別でなんです・・・
商法によって別途ルールが設けられております。
そもそも保険契約の本質は、
偶然性や公益性などを基準に構成されていることから
自殺による死亡は
この「偶然性」を欠くため、
保険会社は自殺による保険金支払いは
払う責任はないですよとされております。
(商法第680条第1項)
まあでも保険契約上の約款では
一定期間(2年ないし3年)経過後の自殺については
支払うこととしているのがほとんどです。
契約してすぐの自殺については除外されるということですね。
ちょっと暗~い話になってしまいごめんなさい。
でもこれは実はとっても重要なんです。
優良な経営者が
自分の万一の際にまず一番最初に考えることは
後継者や家族に負債を残したて苦労をかけたくない!
だと思います。
特に中小零細企業の経営者の皆様は
自分の家を担保に入れたり
個人で連帯保証人になったりして
金融機関から借入をしていたりされるケースも
多いかと思います。
経営が厳しくなり、
借金返済が難しいとなった際に最後に
生命保険に加入して
自死を選択されてしまう方もいるのは、
勿論100%間違った選択ではあるものの、
最後の家族への思いなのかもしれません。
(これらを防ぐために免責期間が設けられてます)
しかしここに矛盾が発生。
その前段階で大きな問題があります。
実は経営が厳しくなり始めたあたりでは
まず多くの経営者は
この生命保険契約の解約ないし削減を考え始めます。
毎月の毎年の支払いが苦しいからですね。
そのお気持ちはとてもよくわかります。
でも本当にそれでよいのか?
ということなんです。
もし万が一借入返済が残っている状態で社長が亡くなった場合、
その返済はどなたが背負っていかなければならないのでしょう?
会社後継者?
それとも死んだら免除??
A:答えは
個人連帯保証の債務は、相続人(家族)が引き受けることになります。
・・・一番大切な人が自分の抱えた借金で苦労を背をうことになります。
資金繰りが厳しくなると保険契約を切ろうとします。
もうだめだとなった際には保険に加入して死んで相殺しようと考えます。
最後の最後に頼れるのは、
銀行でも取引先でもはたまた国でもなく
自分の身は自分で守っていくしか方法はなさそうです。
経営も人生も順調な時は生命保険はお守り、
経営も人生も苦境に立たせられた時こそ、
実は生命保険の役割は重要になるのです。
会社も好調、不調の波を経験しながら成長していくもの、
苦境に立たせられた時こそ、
簡単に考えずまずはお近くの専門家に相談してください。
日本に保険会社は40数社あります。
数社の見積もりを取れば
保障はキープしながらコストを少しでも抑えられる
かもしれません。
次回は②どれくらい?
について書いていきます。
有難う御座います!